三文会

東大周辺で毎週土曜朝に行っている勉強会です。毎週違う人の話を聞きながら、参加者と発表者が相互に議論をしあいます。テーマ、参加者ともに多様性が特徴です。※2020年3月から、オンラインで開催しています。

3/13 【アジャイルソフトウェア開発宣言を味わう】

17人のソフトウェア(ソフトウエア)開発者が2001年に連名で「アジャイルソフトウェア開発宣言」/ Manifesto for Agile Software Development/ を発表しました。

「プロセスやツールよりも個人と対話を、
包括的なドキュメントよりも動くソフトウェアを、
契約交渉よりも顧客との協調を、
計画に従うことよりも変化への対応を、価値とする」
と従来の開発の考え方を反省し、新しい考え方を提唱する内容でした。

その後、多くの開発者・実業家が、リーンスタートアップ、デザイン思考などの類似の考え方と絡めながら、アジャイル開発に共鳴しています。
一方で、2月27日(土曜)の三文会懇親会で複数の参加者の方が賛同したように、組織が従来の考え方に固執し、多くの開発者・実業家が
アジャイル開発を実践したいが、できない」
と悩んでいるのも事実と思われます。
今回の三文会では、この「アジャイルソフトウェア開発宣言」を再読したいと考えています。

●キーワード:アジャイル、ソフトウェア、ソフトウエア、開発

●文献:
Beck, Kent et al., 2001,「アジャイルソフトウェア開発宣言」,(2021年3月11日取得, https://agilemanifesto.org/iso/ja/manifesto.html ).

【一分間スピーチのテーマ】
仕事上の悩みについて

【発表者】
熱川豊紘(にえかわ・とよひろ)
1986年和歌山県生まれ。東京大学文学部を経て、2012年に同大学大学院学際情報学府修士課程を修了。専門は科学・技術政策論。在学中、財団法人東京大学新聞社(現、公益財団法人)に勤務。朝食勉強会、三文会事務局に出向。現在、情報通信企業でマーケティングを担当。

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3/6【初期上野千鶴子から読み解くジェンダーとその関連領域】オンライン開催

次回の三文会では女性学,家族社会論の研究者である上野千鶴子さんの書籍を参考にしながらジェンダー論について考えていきます.

ジェンダー論という分野は今でこそ学問として認識されていますが,ジェンダー論,特に女性学という分野は研究が始まった当初はそんなものは学問ではないと中傷されていました.そんな時代に女性学を学問として認識させるためなのか,上野氏の初期の書籍は誰からも文句を言わせないほどに論理的です.

以上のような理由から,上野氏の書籍を参考にジェンダー論を勉強するとジェンダーというものを非常にロジカルに取られることが可能になり,また,論理構造がパラレルになっている領域も見つけやすくなると思っています.

 

また今回の三文会ではジェンダーという1つのテーマから,来週は気候問題,構築主義陰謀論など広いテーマにアプローチしていきたいと思います.

 

【一分間スピーチ】
ジェンダー(社会的性)の印象を教えてください!

 

【プロフィール】
浅野輝(あさのひかる)
東京大学工学部システム創成学科3年
専門はマルチエージェント強化学習
卒業研究はモンテカルロ法
趣味は茶道
最近の興味は,機械学習における公平性,偶発性,きのこ狩り

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2/20【中国MBAに通ってみた】オンライン開催

お久しぶりです。2009~11年に三文会の運営をやっておりました江崎です。
現在は児童書出版社に勤務しています。
2016年から中国駐在しており、週末は北京大のPart-time MBAに通っています。
中国語のクラスなので、(まあ別に英語でもよくわからないのですが!)、
先生が何を言っているか理解するところから、アップアップしながら過ごしていて、
今ちょうど1st Semesterが終わったところです。

今回は、
・そもそも中国MBAってどんな感じ?
・クラスメイトってどんなひとがいるの?
・パートタイムってどうなの?
・ランキング非上位校に行く意義ってあるの?
と言ったことをお話しできればと思います。

【一分間スピーチ】
中国やMBAについて思うこと

【プロフィール】
江崎肇
児童書出版社勤務
2011年 東京大学大学院新領域創成科学研究科修了、児童書出版社に就職
2011~16年 東京にて編集・事業開発を担当
2016~現在 中国上海・北京でIP開発および現地法人管理を担当

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2/13【時代考証について語ってみる】

お久しぶりです、「歴史代理店」史文社代表の藤城 徹です。
今回、私が時代考証を担当させて頂いた小説、坂上泉『インビジブル』(文藝春秋 2021)が大藪春彦賞を受賞した事を切っ掛けに、一度「時代考証」について思う所を述べてみてはとのお誘いがあり、久しぶりの登壇の運びとなりました。
小説や漫画、ドラマやゲームに至るまで、多種多様な歴史コンテンツが制作される上で欠かすことが出来ない「時代考証」ですが、その形態やスキームはさまざまです。そこで今回は、「時代考証」とは何かという所から、自己流の考証の手法などについてお話をしてみたいと思います。何か歴史コンテンツなどを制作しようとお考えの方がおられれば参考になるかも知れませんよ。勿論、そうでない方も大歓迎、ふるってご参加下さい。

【一分間スピーチ】

あなたのオススメの歴史小説とその理由についてお聞かせ下さい。

【プロフィール】

藤城 徹
史文社代表
1998年 中央大学大学院修了
大学院在学中に(独)国立古文書館アジア歴史資料センターデジタルアーカイブ作成業務に参画。
2011年「歴史代理店」史文社設立
2014年「歴史の学校」統括講師に就任

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2/6【Unity. … Unity. ――バイデン米大統領就任演説を読む】オンライン開催

アメリカ合衆国東部標準時の1月20日(水曜日)、同国のジョセフ・R・バイデン・ジュニア大統領が就任し、就任演説を行いました。 おそらく派手さはないものの、社会の分断、新型コロナウイルス感染症COVID-19のまん延など、現在の米国の問題認識を反映した内容になっています。今回の三文会では、2017年に勢いで、ドナルド・トランプ前大統領の就任演説を全訳した縁で、今回も演説の全訳を紹介します。

●キーワード: バイデン、アメリカ合衆国、大統領、弁論術

●文献: The White House, 2021, “Inaugural Address by President Joseph R. Biden, Jr.,” Washington, D.C.: The White House, (Retrieved January 31, 2021, https://www.whitehouse.gov/briefing-room/speeches-remarks/2021/01/20/inaugural-address-by-president-joseph-r-biden-jr/).

【一分間スピーチのテーマ】 バイデン大統領の就任演説についてどう考えましたか? 「聴いていません」「読んでいません」というお答えでも構いません。

【発表者】 熱川豊紘(にえかわ・とよひろ) 1986年和歌山県生まれ。 東京大学文学部を経て、2012年に同大学大学院学際情報学府修士課程を修了。専門は科学・技術政策論。 在学中、財団法人東京大学新聞社(現、公益財団法人)に勤務。朝食勉強会、三文会事務局に出向。 現在、情報通信企業でマーケティングを担当。

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1/30【第一回マルクス「資本論」読書会】「資本論」読書体験記(オンライン開催)

マルクス資本論」を読みたいと思います。

「第一回」とありますが続編があるとは言ってないので、ひとまずどのように読んだらいいかの具体例として、私がどのように読んできたかを説明していきたいと思います。基本的には本文を通読するだけで理解できる人はほとんどいない書籍だと思いますので、より理解を深めていく読み方の参考になればと思っています。(当然私も全てを理解しているわけではありません。)

本文も少し読む予定です。

元はドイツ語(一部フランス語)で書かれた書籍ですが、現在流通している通称「ディーツ版」を主として扱い、読書会自体は日本語で行い、各種日本語訳を参照しつつ読み進めたいと思っています。未読の方を前提としてしていますので、予習も前提知識も必要ありません。

前提知識を元に通読なさった方には退屈な内容になるかもしれません。

【1分間スピーチのテーマ】 今までで一番読むのに時間がかかった本はなんですか? ※三文会では最初に自己紹介を兼ねて発表者のお題についてお話しいただきます。

【発表者】 鈴木柚里絵(すずきゆりえ) 東京大学教養学部統合自然科学科物質基礎科学コース卒業 Twitter→@yuriehiyoko

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