今回は熱川さんによるエドワード・ハレット・カーの『危機の二十年』についての発表です。
『危機の二十年』は2度の世界大戦期に書かれた政治学の本です。 今見直すことによってその本がどのように読めるかについて、 熱川さんが学生時代専攻された内容をふまえて解説してくださいます。
今の日本ではあまり実感の湧かない方も多いのではと思いますが、 ウクライナでの紛争やテロとの戦いなど、争いが止まない世界の政治を見つめ直す機会にしてみてはいかがですか。
以下、発表者の熱川さんによる告知文です。
緑樹の候、皆さまには一層ご活躍のことと およろこび申し上げます。
2012年に東京大学大学院学際情報学府修士課程を修了した 熱川(にえかわ)と申します。 専門は科学・技術政策でした。 在学中、公益財団法人東京大学新聞社に勤務していた他、 三文会事務局にも所属しておりました。
今回の三文会では、 「理想が現実を動かす現実――E・H・カーの『危機の二十年』を読む」 と題した発表をさせていただきます。
『危機の二十年――理想と現実』([1939]1981=2011)は、英国の外交官で国際政治学者のエドワード・ハレット・カーによる政治学の研究書です。 カーは本書で、外交官として経験した第一次世界大戦から第二次世界大戦の直前までの20年間を分析し、リアリズム(現実主義)対ユートピアニズム(空想主義)という政治学の構図を決定付けました。
今、本書はどう読めるのか。 公共政策学や経営学などの知見や、後年の評価をできるだけ交えながら、法学や政治学を専門としない大学学部生くらいを対象に内容を紹介します。
発表は20~30分を予定しています。
■1分間スピーチのテーマ
○○の理想と現実
※○○は「社会人」でも「結婚」でも構いません。
三文会では発表者を募集しています。
興味のある方はsanmon-
