次回は近未来の技術、培養肉事業に取り組む羽生さんによる発表です。
培養肉は人工的に食肉を培養する、再生医療や宇宙事業でも注目されている最先端技術です。 一方で、培養肉は安全性や宗教的価値観など懸念もあります。確かに食べるとなると抵抗がありますよね。
培養肉事業に取り組んでいる羽生さんとともに、様々な視点から最先端技術と社会の関わりについて考えてみませんか。
以下、発表者の羽生さんによる告知文です。
以前、「サイエンスCG」で三文会で発表させていただいた羽生です。 本物の肉なのに、牧草地もいらないし動物も殺さない食材、"in vitro meat(培養食肉)"の話をします。
1食分の牛肉を作るには40食分の小麦畑が必要です。そして中国の発展と肉食化で、日本が牛肉を買い負ける事態も起きています。国連も「昆虫食の検討を」と言い出す中、試験管の中で筋肉細胞だけ増やして肉を作る、"in vitro meat"が注目されています。
この技術は再生医療にも応用できます。でも、文化の基本である食や農業にどんな影響が出るか、ほとんど未知数の技術です。当日は"in vitro meat"について、文理両面で一緒に議論できればと思います。
【一分間スピーチのテーマ】 「試験管の中で作った肉」について、どの辺を「気持ち悪い」と感じますか?
【発表者プロフィール】 羽生雄毅 2010 オックスフォード大学物理化学科、博士課程修了 2010-2012 東北大学PD 2012-2014 東芝研究開発センター 2015- SCIGRA/AnimeScience代表
2015- インテグリカルチャー株式会社 設立
三文会では発表者を募集しています。
興味のある方はsanmon-