お花見の季節がやってきました。 三文会でもお花見をやるのでぜひいらしてくださいね!(こちら)
さて、そのお花見の主役である桜、最近では桜前線の北上を待たずして都市部で咲き始めてしまうことがあるようです。 この要因とされるのがヒートアイランド。 真夏に都市が灼熱地獄になることで話題になりますが、実は一年中影響をもたらしています。 このヒートアイランドを研究する、東京大学の井原先生による発表です。
以下、発表者の井原さんによる告知文です。
2007年、都市に住む人の割合は世界全体で50%を超えました。 都市は、人々に利便性を提供する一方、 地表面の人工化や排熱の増加を招き、気温を押し上げます。 このようなメカニズムを通じて、都心の気温が郊外の気温より高くなることを ヒートアイランド現象と言います。 都市の気温は、地球温暖化だけではなく、ヒートアイランド現象によっても 上昇し、熱環境は悪化する一方です。 そのため、対策の導入が待ち望まれています。
ところで、ライフサイクルアセスメント(LCA)って、知っていますか? 製品やサービスの環境影響を、ゆりかごから墓場まで評価する手法を言います。 このライフサイクルアセスメントを利用することで、 より良いヒートアイランド対策が設計できるはず。 そんなことを皆さんとお話ししたいと思います。
【一分間スピーチのテーマ】 ヒートアイランド対策について、ひとつ挙げてみてください。 一方、ヒートアイランド現象がもたらす影響も、ひとつ挙げてみてください。 最初に挙げた対策は、影響の緩和に役立ちそうですか?
【発表者プロフィール】 東京大学大学院工学系地球システム工学専攻博士課程を修了後、 産業技術総合研究所を経て、2012年6月から再び東京大学に。 博士課程で建築物の省エネルギーを研究していたはずが、 高反射率塗料を評価するうちに、 ヒートアイランドの研究もすることになりました。
現在の研究のキーワードは、 ライフサイクルアセスメント、都市気候、エネルギー、人間健康、消費者行動。
三文会では発表者を募集しています。
興味のある方はsanmon-