次回の三文会はフランスの哲学者・ベルクソンの提唱した「持続」概念について,詩人でもある松尾さんにお話いただきます! 哲学やベルクソン,ましてや持続などというと,どこか近づきがたい印象もありますが,松尾さんはこれは「自由」と密接な関連を持つ概念であるとおっしゃいます. ふつう,我々は選択肢の有無/多寡が「自由」であると考えますが,ベルクソンは自由とは持続である,との考えを示したそうです.それってどういうことだろう?そう思われた方はぜひ早起きなさって,三文会にいらしてください. 会の後半ではディスカッションも予定しております.
※大まかな人数を把握するため、9/5(月)の20時までに登録をお願いします※
以下,発表者の松尾さんからの告知文です.
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序文、 「どうして持続に付いて考えるか?」 私達の日常は、科学、様々な知識、技術、其等の体系化によって大変に便利になりました。 そして、選択の自由も、過去に比べて、大変に多くなりました。では、私達は、豊かになったのでしょうか。今、豊かだと感じているでしょうか?と問われると、何故か云い切れないものを感じます。ネットを見れば、多くの不満が在り、社会を揺るがす大きな事件から、小さな日常まで、不安が付きまとい、或いは、愛する人が近くに居ない、と云う孤独に苛まれている、人が居るかも知れません。私達は物的に豊かになり、可能性も広がり、平等に近しい機会均等を得ています。然し、私達が、充足して、今在る豊かさを誇る事は、其の量的な拡張に比べて、やや小さいと云えるのではないでしょうか? そもそも、自由と云うのは何なのか? 一般に、自由とは「選択肢の多さ」と云われています。此は、日本で云うと戦後、明確に形になってきたものと云えるでしょう。では、本当にそれだけなのでしょうか?実は、選択の自由、以外に、自由がある、と考えた哲学者がいました。アンリ・ベルクソンです。彼は「持続性こそが自由である」と云う結論を書き、其の「純粋持続」を中心に独特の哲学世界を展開しました。此処ではベルクソンの思想をヒントに幾つかの命題に触れ、皆様と御話したいと存じます。
~~ 一分間スピーチ
「私の勝手でしょう」「此は僕の自由で」と人は良く云います。では、皆様は、自分の自由に付いて考える時、何を「自由」と考えますか?
~~~発表者プロフィール
松尾友雪 詩人、小説書き、演奏者、他作家活動。
三文会では発表者を募集しています。 興味のある方はsanmon-core@logitoy.jpまでご連絡ください!