三文会

東大周辺で毎週土曜朝に行っている勉強会です。毎週違う人の話を聞きながら、参加者と発表者が相互に議論をしあいます。テーマ、参加者ともに多様性が特徴です。※2020年3月から、オンラインで開催しています。

2/17【『人新世』って何? 〜地質時代から人文学への波及〜】

人類の活動が地層に記録を残し、新たな地質時代「人新世」を我々は生きている。 なるほどなと思わせるこの話、実はそれだけではありません。なんと人文学にまで影響を与えているそうです。 一体、どのような影響なのでしょうか。  

以下、発表者の吉立さんからの内容紹介です。

三文会運営メンバーでしがないプログラマの吉立開途と申します。 さて、今回は不肖私が『人新世』anthropocene について発表させていただきます。

皆様は人新世という言葉について、お聞きしたことはあるでしょうか。 ほとんどの方はないのでは、と想像していますが、実はこれノーベル賞受賞者の地質学者であるパウル・クルッツェン氏が提唱した「新しい地球史の区分」です。 地球史の区分、というのはより専門的には地質時代、と言いますが、たとえば『ジュラシック・パーク』のタイトルになっている『ジュラ紀』などがその例です。 これまでの定説では、地球は1万年前から温暖な時代に入って「完新世」であるとされてきました。

しかし、クルッツェンはもはや惑星規模となった我々人類の活動は地球が続く限り遺るとし、現代は新たな地質時代――『人新世』であるとしたのです。 これだけならば単純に新しい用語が地質学の辞書に加わっただけですが、そののちこの人新世は人文学方面への展開を見せます。

今回の発表では、人新世をクルッツェンが提唱した経緯と、そして人文学での受け止めを主に発表しようと思っております。 なお、発表者自身は地質学者でも人文学者でもないことはお断りしておきます。

参考文献(予定) 『現代思想』「人新世――地質年代が示す人類と地球の未来」2017年12月号、青土社 篠原雅武『人新世の哲学――思弁的実在論以後の「人間の条件」』人文書院 吉川浩満『「人新世(アントロポセン)」における人間とはどのような存在ですか?』10+1website

【一分間スピーチ】

あなたの人生で、今は『何時代』ですか?

★下のフォームから参加登録をお願いします★ 前日18時までに参加登録をお願いいたします。

[contact-form][contact-field label="名前" type="name" required="1"/][contact-field label="メールアドレス" type="email" required="1"/][contact-field label="所属" type="text"/][contact-field label="学生or社会人" type="radio" required="1" options="学生(¥500),社会人(¥1000)"/][contact-field label="参加回数" type="radio" required="1" options="初めて,2回目,3回以上"/][contact-field label="※初めての方のみ 三文会をどこで知りましたか?" type="radio" options="ウェブサイト,facebook,Twitter,ポスター,知人からの紹介,その他"/][/contact-form]   三文会では発表者を募集しています。 興味のある方はsanmon-core@logitoy.jpまでご連絡ください!

【日時】毎週土曜日朝8:00〜9:00頃まで(開場7:45、途中退出OK) 【料金】学生500円、社会人1000円 【場所】Lab+Cafe 東京都文京区本郷4-1-3 明和本郷ビル7F (http://lab-cafe.net/page/) 会場の最寄り駅は、本郷三丁目(徒歩3分)です。