【告知文】 ダーヒンニェニ・ゲンダーヌ氏という耳慣れない人名に、ピンとくる方はあまりいらっしゃらないと思います。 ゲンダーヌ氏は、旧日本領だった樺太(現在ロシア連邦サハリン)の先住民族、ウィルタの人でした。 ウィルタとして生まれた彼の人生は数奇なものでした。 それを象徴するのが、1975年に彼が時の厚生大臣に宛てた一通の申立書です。 そこには、かつて少数民族として受難した差別の経験、ある日、帝国陸軍特務機関が『オタスの杜』(日本政府がサハリンの少数民族に設定した居留地)にやってきて『招集令状』を渡したこと、ソ連相手の過酷な作戦、敗戦後のシベリアでの抑留、そして引き揚げ後の日本人による都合のよい忘却がつづられています。 今回はゲンダーヌ氏と田中了氏の共著として彼の半生を記録した『ゲンダーヌ――ある北方少数民族のドラマ』を基軸に、皆さんと国家および国家に翻弄される個人の関係について、考えてみたいと思います。
【一分間スピーチ】あなたが「自分ではどうにもならない」と感じる瞬間はありますか? あるなら、それはどんな瞬間ですか?
【参考文献】 ダーヒンニェニ・ゲンダーヌ、田中了『ゲンダーヌ〜ある北方少数民族のドラマ〜』、徳間書店 1975
【発表者プロフィール】 吉立開途(よしたて・かいと) 本業は金のないおっさん。副業としてプログラマとして生計を立てる。とくに民族問題・人類学・歴史学等の専門家ではない。 三文会運営メンバーの一人。今年に入ってからは『人新世』や『アミルカル・カブラル』について同会で発表。
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