三文会

東大周辺で毎週土曜朝に行っている勉強会です。毎週違う人の話を聞きながら、参加者と発表者が相互に議論をしあいます。テーマ、参加者ともに多様性が特徴です。※2020年3月から、オンラインで開催しています。

12/18【地域住民の石の利用からひもとく石材産業の歴史と景観】(オンライン)

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日本で新しく世界遺産が登録されるとニュースになりますね。少し前ですが、富岡製糸場と絹産業遺産群が世界遺産に登録されたときも全国的なニュースになっていました。

でも、これってなんで世界的に保護すべきものなんでしょうか?富岡製糸場は、極論してしまえば明治時代の工場です。それだけで保存すべきもととなるのでしょうか?

今回は産業遺産という概念を取り上げて、「産業遺産ってなんだ?」「なぜ産業遺産を保全するのか?」について考えます。

--以下、発表者からの紹介文です--

 2003年にTICCIH(国際産業遺産保存委員会)が採択したニジニータギル憲章によって産業遺産が定義されたことにより,「産業」が「文化」となり「近代」が「歴史」へと捉えなおされ,産業遺産という概念が社会的な認知度を高めているなか,「生産」に関連する施設に対しては保全・活用の取組が展開されている一方で,「利用」に関連する建造物に対しては,産業遺産としての評価が十分になされないまま解体される状況が散見され,それらの保全施策を検討するうえで,利用実態と産業の変遷との関係に関する知見が求められています。

 そこで,今回の三文会では,生産物としての石材資源が日本の社会基盤形成に貢献した近代石材産業のうち,栃木県宇都宮市における,建築・土木資材として名高い「大谷石」を対象に,産業遺産としての大谷石建造物群の特徴を紹介し,「利用」の観点も含めるような産業遺産概念の拡張を試みます。そして,これらを通じて,「産業遺産ってなんだ?」「なぜ産業遺産を保全するのか?」について一緒に考えたいと思います。

【1分間スピーチのテーマ】

「産業遺産」と聞いて思い浮かべるものは?

【発表者紹介】

三浦魁斗(みうらかいと)
東京大学大学院 工学系研究科 都市工学専攻 博士課程
兼,宇都宮市役所 うつのみや市政研究センター 専門研究員

1994年,栃木県宇都宮市生まれ。
専攻は”環境デザイン”,”都市保全計画”。
専門は”資材と産業と景観”。
研究テーマは”石の都市”,”B級遺産”。

【スケジュール】

8:00~8:30 参加者の自己紹介+発表者のお題に沿ったコメント(1分間スピーチ)
(三文会では会のはじめに、参加者のみなさんにひとり1分程度お話しいただきます)
8:30~9:40 発表
9:40~10:00 参加者と発表者の感想
※8:00開始は固定ですが、その他の時間は変動する場合があります

【参加費】

無料

【参加方法】
  • 事前登録は不要です。

  • Zoomで開催します。(※事前のダウンロードが必要です。)

  • 時間になったら下記のURLをクリックし、入室してください。マイク付きイヤホンを使うとより快適です。

    会議URL: https://us02web.zoom.us/j/89654422676?pwd=dHc0ZXpMYzRudUNtTnA3ZVdKV1N1UT09
    ミーティングID: 896 5442 2676 パスコード: 561812

三文会では発表者・参加者・運営を募集しています。
興味のある方はsanmonkai.utあっとgmail.comまでご連絡ください