三文会

東大周辺で毎週土曜朝に行っている勉強会です。毎週違う人の話を聞きながら、参加者と発表者が相互に議論をしあいます。テーマ、参加者ともに多様性が特徴です。※2020年3月から、オンラインで開催しています。

4/2【ロシアの一つの理想――トルストイの『イワンの馬鹿』を読む】(オンライン開催)

今回の三文会では、ロシア帝国を代表する小説家・思想家のレフ・Н・トルストイによる『イワンの馬鹿(ばか)』を紹介します。

実直過ぎて「ばか」と呼ばれたイワンが、悪魔の謀略に打ち勝って王国を築く物語です。小学生くらいのときに読んだ方が多いかもしれません。

トルストイは『戦争と平和』『アンナ・カレーニナ』『復活』などの長編で知られる一方で、60歳を前にした頃から、本作をはじめとした童話を創作しました。岩波文庫版の表紙によると、ノーベル文学賞を受けたフランスの作家・評論家ロマン・ロランは本作を「芸術以上の芸術」「永遠なるもの」と絶賛したそうです。

ロシアが何かと話題の昨今、ロシアの国民性の表現ともいわれる本作を振り返ってみようと思います。

[文献]
Толстой, Лев Н. / Tolstoy, Lev N.,[1886], Сказка об Иване-дураке / SKAZKA O IVANE-DURAKE.
(菊池寛訳,[1928]2005,「イワンの馬鹿」青空文庫.) https://www.aozora.gr.jp/cards/000361/files/42941_15672.html
(北御門二郎訳, 2006,『イワンの馬鹿』あすなろ書房.) http://www.asunaroshobo.co.jp/home/search/info.php?isbn=9784751523827

【1分間スピーチのテーマ】

『イワンの馬鹿(ばか)』を読んだことはありますか?

【発表者紹介】

熱川豊紘(にえかわ・とよひろ)

1986年和歌山県生まれ。東京大学文学部を経て、2012年に同大学大学院学際情報学府修士課程を修了。専門は科学・技術政策。在学中、財団法人東京大学新聞社(現、公益財団法人)に勤務。三文会事務局に出向。現在、情報通信企業に勤務。

【スケジュール】

  • 8:00~8:30 参加者の自己紹介+発表者のお題に沿ったコメント(1分間スピーチ)(三文会では会のはじめに、参加者のみなさんにひとり1分程度お話しいただきます)
  • 8:30~9:40 発表
  • 9:40~10:00 参加者と発表者の感想

※8:00開始は固定ですが、その他の時間は変動する場合があります

【参加費】

無料

【参加方法】

  • 事前登録は不要です。
  • オンラインで開催します。
  • Zoomを利用します。事前にダウンロードください。
  • 時間になったら下記のURLをクリックし、入室してください。マイク付きイヤホンを使うとより快適です。

三文会では発表者・参加者・運営を募集しています。
興味のある方はsanmonkai.utあっとgmail.comまでご連絡ください。