三文会

東大周辺で毎週土曜朝に行っている勉強会です。毎週違う人の話を聞きながら、参加者と発表者が相互に議論をしあいます。テーマ、参加者ともに多様性が特徴です。※2020年3月から、オンラインで開催しています。

2023-11-01から1ヶ月間の記事一覧

【12/2】人生の悩みに『自省録』(効果を保証するものではありません)

2023年は1カ月に1回の予定で思想・哲学に関する基本文献を紹介しております。 その中で、本編で紹介するには及ばなかった、ローマ皇帝マルクス・アウレリウス・アントニヌスによる『自省録』について、参加者の間で話をしていて盛り上がったので、別に紹介す…

【11/25】カント『永遠平和のために』を読む(2023年思想史基本文献のご紹介)

一部の参加者の方々からのご要望により、2023年は1カ月に1回の予定で思想・哲学に関する基本文献を紹介しております。 今回は、プロイセン(後にドイツ帝国の中心になった国で、現在のポーランドとロシアとにまたがる)の哲学者イマヌエル・カントによる『永…

【11/18】国民保護──防災行政の一端を考える

今週の三文会では、専門の研究者の方から、国民保護について教えていただきます。 戦後日本では、防災と国民保護を区分し、その上で防災に力を入れてきました。 国民保護については、2004年に国民保護法が成立し、2005年に都道府県が、2005年に市区町村が国…

【11/11】鴨長明『方丈記』を読み解く──五大災厄と長明の人生観を考える

鴨長明が生きた時代には、地震、大火、飢饉などが襲いました。現代でも、我々は地震、水害などの災害に見舞われています。長明はこうした災厄について、どのように考えていたでしょうか。また、長明個人にとっても、栄達の道が閉ざされる事態が生じました。…

【11/4】桑原武夫『文学入門』をざっくり読む

今回は、前回10月28日(土)の「最近読んだ本(話題探し)」を受けまして、フランス文学の研究者、桑原武夫(くわばら・たけお=京都大学名誉教授)による『文学入門』(1950)をざっくりと紹介します。 敗戦の直後に、文学の基本を述べた文献です。 三文会…