三文会

東大周辺で毎週土曜朝に行っている勉強会です。毎週違う人の話を聞きながら、参加者と発表者が相互に議論をしあいます。テーマ、参加者ともに多様性が特徴です。※2020年3月から、オンラインで開催しています。

【11/15】久しぶりに森鷗外を読んできました

明日11月15日(土)の三文会では、たまたま読んでいた、軍医で作家の森鷗外(もり・おうがい=森鴎外)による作品をいくつか紹介します。 [文献] www.aozora.gr.jp 【一分間スピーチのテーマ】 森鷗外の作品で好きなものがあれば教えてください。なければ…

【11/8】L・マッキンタイア氏による『エビデンスを嫌う人たち』を読む

明日11月8日(土)の三文会では、哲学者のリー・マッキンタイア氏(ボストン大学研究員)による『エビデンスを嫌う人たち――科学否定論者は何を考え、どう説得できるのか?』(2021=2025)を紹介します。 特に米国で問題になっている、科学による証拠(エビ…

【11/1】内藤湖南『東洋文化史』を読む

あさって11月1日(土)の三文会では、東洋史学者の内藤湖南(ないとう・こなん)による『東洋文化史』(2004)を紹介します。 「今日の日本を知るために日本の歴史を研究するには、古代の歴史を研究する必要はほとんどなく、応仁の乱〔1467~1477年〕以後の…

【10/25】丸山眞男「『である』ことと『する』こと」を読む

明日10月25日(土)の三文会では、10月4日(土)の回で話題に挙がった政治思想史を研究した故・丸山眞男(丸山真男=まるやま・まさお)氏による「『である』ことと『する』こと」(初出は1958年)を読みます。 もともと難しい話ですので、あしからずご了承…

【10/18】新刊『福音派――終末論に引き裂かれるアメリカ社会』を読む

10月18日(土)の三文会では、思想史、宗教学が専門の加藤喜之(かとう・よしゆき)氏(立教大学教授)が9月に発表した『福音派――終末論に引き裂かれるアメリカ社会』(2025)を読みます。 やはり難しい話はできませんので、あしからずご了承ください。 [文…

【10/11】『古事記』をざっと読む

10月11日(土)の三文会では、奈良時代の官吏、稗田阿礼(ひえだのあれ)が先行する記録を暗唱(「誦習(しょうしゅう)」)し、同じく官吏の太安万侶(おおのやすまろ)が編集、記録(「撰録」)した『古事記』(712)を、ざっと読みます。 難しい話はでき…

【10/4】雑談会

すみません。 諸事情により、10月4日(土)は約11カ月ぶりに雑談回とさせていただきます。 1分間スピーチでみなさんがお話できそうなことを共有し、それらについて話したり、今後の発表内容についてみなさんに相談したりしたいと思います。 【一分間スピーチ…

【9/27】野口悠紀雄氏『「超」整理法』を読む

9月27日(土)の三文会では、経済学者の野口悠紀雄(のぐち・ゆきお)氏(一橋大学名誉教授など)による『「超」整理法』(1993)を読みます。 1994年の年間ベストセラーの上位に入った有名な書籍です。 すぐに実践できて部屋が片付く、かもしれません。 […

【9/20】『官軍賊軍仮説』は『医療の西高東低』を説明できるか?(続き)

9月20日(土)の三文会は、9月6日(土)に開催した「『官軍賊軍仮説』は『医療の西高東低』を説明できるか?」の続きとさせていただきます。 参加者の皆さんに詳細なデータを検討していただいた結果、結論まで至れませんでした。 冒頭で、9月6日(土)の内容…

【9/13】フッサール『ヨーロッパ諸学の危機と超越論的現象学』をざっと読む

9月13日(土)の三文会では、オーストリアで生まれドイツで活動した哲学者エトムント・フッサールによる『ヨーロッパ諸学の危機と超越論的現象学』(1936)を紹介します。 7月にNHKが『100分de名著』で紹介しました。 かなりややこしい話なので「みんなで悩…

【9/6】『官軍賊軍仮説』は『医療の西高東低』を説明できるか?(再投稿)

(8月16日(土)に予定していた回を、9月6日(土)に延期して開催するものです) 「医療の西高東低」という言葉をご存じでしょうか? 高知、長崎、山口など西日本では医師や病床が豊富なのに、東日本では慢性的な不足が続いている——。 そんな不思議な地域差…

【8/30】『なぜ働いていると本が読めなくなるのか』は働いていても読めるのか 延長戦

8月30日(土)の三文会では、8月9日(土)の「『なぜ働いていると本が読めなくなるのか』は働いていても読めるのか」の「延長戦」をさせていただきます。 8月9日(土)の三文会では、文芸評論家の三宅香帆(みやけ・かほ)氏による『なぜ働いていると本が読…

【8/23】牧野智和氏『日常に侵入する自己啓発』をざっと読む

先週は急きょの休会で失礼しました。 8月23日(土)の三文会では、社会学者の牧野智和(まきの・ともかず)氏による『日常に侵入する自己啓発――生き方・手帳術・片づけ』(2015)をざっと紹介します。 多数の「自己啓発書」を「雑事に忙殺され、あるいはつい…

【8/16】休会

8月16日(土)の三文会は、誠に勝手ながら、担当事務局員が所用のため、休会とさせていただきます。 休暇の方は、よい休暇をお過ごしください。

【9/6に延期】『官軍賊軍仮説』は『医療の西高東低』を説明できるか?

「医療の西高東低」という言葉をご存じでしょうか? 高知、長崎、山口など西日本では医師や病床が豊富なのに、東日本では慢性的な不足が続いている——。そんな不思議な地域差が、実は統計上にもはっきりと現れています。高齢化や都市化だけでは説明しきれない…

【8/9】『なぜ働いていると本が読めなくなるのか』は働いていても読めるのか

8月9日(土)の三文会では、文芸評論家の三宅香帆(みやけ・かほ)氏による『なぜ働いていると本が読めなくなるのか』を読みます。 発売元の集英社によると、新書大賞2025受賞、30万部突破、2024年年間ベストセラー1位(新書ノンフィクションで日販・トーハ…

【8/2】『数字で語る』のに併せて「グラウンデッド・セオリー」を勉強する

8月2日(土)の三文会では、前回のハンス・ザイゼル『数字で語る』(1947年に初版)から派生して、故バーニー・グレイザー、故アンセルム・ストラウス両氏による『データ対話型理論の発見――調査からいかに理論をうみだすか』(1968)を紹介します。 経験から…

【7/26】H・ザイゼル『数字で語る』を読む

7月26日(土)の三文会では、オーストリア―ハンガリー帝国で生まれ米国で活動した法学者ハンス・ザイゼルによる『数字で語る』(1947年に初版)を読みます。 百分率(パーセンテージ)の扱いからパネル調査の方法までを説明する、社会統計学の入門書の名著で…

【7/19】総務省「持続可能な地方行財政のあり方に関する研究会」議事概要等を読む

7月19日(土)の三文会では、前回7月12日(土)で総務省の「持続可能な地方行財政のあり方に関する研究会」(座長=山本隆司・東京大学教授)に関する議論が尽くせませんでしたので、同研究会の議事概要などを読みます。 同研究会は、団塊ジュニア世代(1971…

【7/12】地方自治行政の大転換?――総務省「持続可能な地方行財政のあり方に関する研究会」報告書を読む

7月12日(土)の三文会では、総務省の「持続可能な地方行財政のあり方に関する研究会」(座長=山本隆司・東京大学教授)が6月24日(火)に公表した報告書を読みます。 同研究会は、団塊ジュニア世代(1971~1974年生まれ)の退職による行政職員の退職を見据…

【7/5】KJ法の進化――故・川喜田二郎氏『続・発想法』を読む

7月5日(土)の三文会では、文化人類学者の故・川喜田二郎(かわきた・じろう)氏(東京工業大学=2024年に東京医科歯科大学を統合し東京科学大学に名称を変更=名誉教授)による『続・発想法』(1970)を紹介します。 川喜田氏は1967年に『発想法』を発表し…

【6/28】石川県令和6年能登半島地震対策検証委員会の議事概要を読む

6月28日(土)の三文会では、前回の2025年能登半島地震の研究を受けて、石川県の令和6年能登半島地震対策検証委員会の資料、特に議事概要を紹介していただきます。 (参照) 令和6年能登半島地震対策検証委員会 | 石川県 【一分間スピーチのテーマ】 自分ま…

【6/21】能登半島地震における各市の初動

6月21日(土)の三文会では、能登半島地震における各市の初動に関する、進行中の検証・研究について共有、討議します。 (参照) 令和6年能登半島地震対策検証委員会 | 石川県 【一分間スピーチのテーマ】 長期休暇の間に緊急事態に遭遇した経験があれば教え…

【6/14】「OODAループ」はもともとどんな話だったか

6月14日(土)の三文会では、少し前から話題の「OODAループ」がもともとどんな話だったかを、「OODAループ」を提唱した米国空軍パイロット、故ジョン・ボイド氏の文献にさかのぼって考えます。 【一分間スピーチのテーマ】 「OODAループ」について思うこと …

【6/7】パソコン以前の「連絡」はどうしていたか――故・加藤秀俊氏『整理学』を読む

6月7日(土)の三文会では、社会学者の故・加藤秀俊(かとう・ひでとし)氏が1963年に発表した『整理学』を紹介します。 ベストセラーかつロングセラーになった文献だといわれています。 題名は「整理学」ですが、著者は、現代(当時)の社会における「連絡…

【5/31】1995年に『パソコンをどう使うか』(続き)

5月31日(土)の三文会では、医師の諏訪邦夫(すわ・くにお)氏が1995年に発表した『パソコンをどう使うか――活字から電子メディアへ』から、主に「第三章 パソコンの有効な使い方」「第四章 パソコンの発展」を紹介します。 1995年にベストセラーになった文…

【5/24】1995年に『パソコンをどう使うか』

5月24日(土)の三文会では、医師の諏訪邦夫(すわ・くにお)氏が1995年に発表した『パソコンをどう使うか――活字から電子メディアへ』を紹介します。 1995年にベストセラーになった文献です。 内容は、ギョッとするほど古色蒼然としています。 その中から、…

【5/17】タイルの敷き詰め問題「たった2つとか1つのパーツで、周期性を持たせないで平面に隙間なく並べることは可能か?」

5月17日(土)の三文会では、多数の数学者が取り組んできた「たった2つとか1つのパーツで、周期性を持たせないで平面に隙間なく並べることは可能か?」という「タイルの敷き詰め問題」について、夏目雄平(なつめ・ゆうへい)千葉大学名誉教授にお話しいただ…

【5/10】『いかにして問題をとくか』第III部を読む

5月10日(土)の三文会では、数学の古典『いかにして問題をとくか』(1945年初版)の第III部を紹介します。 出版元の丸善出版(東京都千代田区)は、本書について 「アメリカで出版されているプログラミング関連本では、必ずといっていいほどこの本が推奨さ…

【5/3】休会

5月3日(憲法記念日、土)の三文会は、誠に勝手ながら、担当事務局員が所用のため、休会とさせていただきます。 休暇の方は、よい休暇をお過ごしください。