7月1日土曜の三文会「ファスト教養を読んでみた」で、ライターでブロガーのレジー氏による『ファスト教養――10分で答えが欲しい人たち』(2022)の内容を共有しました。
しかし、なんとなくモヤモヤした感じが残りました。
一つには「ファスト教養」と、従来の「教養」との隔たりが大きく、レジー氏が、ご本人が認める通り、両者の関係を明確にしていない点にあると考えられます。
そこで、今回の三文会は、前回の延長戦とします。
具体的には、西洋史学が専門の故・阿部謹也(あべ・きんや)氏(元一橋大学学長、同大学名誉教授)による『「教養」とは何か』(1997)と、ドイツ文学が専門の高田里惠子(たかだ・りえこ)氏(桃山学院大学教授)による『グロテスクな教養』(2005)との一部を基に、従来の「教養」に関する議論を紹介します。
前者はロングセラーで、後者は「教養」に関する議論で比較的、新しいものです。
結論を先取りすると、考えようによっては、全ての「教養」は「ファスト教養」かもしれません。
なお、お分かりのように、本話題は「教養」に関する「ファスト教養」です。
教養論は膨大な量があります。
この会に参加しても「教養とは何かが分かった」とはなりませんので、あらかじめご了承ください。
[文献]
阿部謹也, 1997,『「教養」とは何か』講談社. https://bookclub.kodansha.co.jp/product?item=0000146819
高田里惠子, 2005, 『グロテスクな教養』筑摩書房. https://www.chikumashobo.co.jp/product/9784480062390/
【一分間スピーチのテーマ】
次のうち、ピンとくる話題はどれですか?
(1) 教養とは何か
(2) これから求められる教養
(3) 教養主義の復権
(4) 教養主義の弊害
(5) いまさら教養などと言ってもだめだ
(6) (1)~(5)のどれもピンとこない。
(高田氏(2005)の「はじめに」から列挙)
【発表者】
熱川豊紘(にえかわ・とよひろ)
1986年和歌山県生まれ。東京大学文学部を経て、2012年に同大学大学院学際情報学府修士課程を修了。専門は科学・技術政策。在学中、財団法人東京大学新聞社(現、公益財団法人)に勤務。三文会事務局に出向。現在、電気通信企業に勤務。
【開催場所】
Zoomで開催します。
【スケジュール】
- 8:00~8:30、参加者の自己紹介+発表者のお題に沿ったコメント(一分間スピーチ)
- 8:30~9:40、発表
- 9:40~10:00、参加者と発表者の感想
8:00開始は固定ですが、その他の時間は変動する場合があります。
【参加費】
無料
【参加方法】
- 事前登録は不要です。
- Zoomで開催します。(※事前のダウンロードが必要です。)
- 時間になったら下記のURLをクリックし、入室してください。マイク付きイヤホンを使うとより快適です。
- 会議URL:
https://us02web.zoom.us/j/89654422676?pwd=dHc0ZXpMYzRudUNtTnA3ZVdKV1N1UT09
- ミーティングID: 896 5442 2676
- パスコード: 561812
- 会議URL:
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興味のある方はsanmonkai.utあっとgmail.comまでご連絡ください。