次回の三文会では中国思想を研究される倉澤さんをお招きし,中国・明朝に生きた思想家,李贄(り・し)の朋友(親しい友人)観についてお話していただきます! 中国の思想,改めて思えば隣国のものにもかかわらず我々現代日本に生きる人びとにとって縁遠いような気もします.しかし,倉澤さんの実体験に基づき,この李贄の朋友観が現代に対しオルタナティブを提示しているとすれば,どうでしょうか.興味がわいてきませんか?
☆10月14日(金)19:00~21:00に夜の会として三文会after7を開催予定です。テーマは「銀行の仕組み」です。詳細や参加登録はこちらから☆
以下,発表者・倉澤さんからの告知文です.
−−−−−−−−−−−−−−−−
地方から都市へ大学進学し就職すると、人間関係・価値観・経済基盤等あらゆる面で故郷から切り離される。デュルケームは近代都市民が社会的紐帯感情を希薄化させると、自殺に向かうことを示唆した。現代社会では、国債の増加・企業の不安定雇用の常態化によって国・企業の福祉機能は衰退していくことが予想される。私人間間の自由な結合体である「朋友」を創出し、これに相互扶助機能や紐帯欲求の充足を求めるライフスタイルを提起する。
一分間スピーチのテーマ: 「友人」とは何か? 私は2016年3月、卒業と同時に内定切りに遭い、落胆していた。この時私を就活へ持ち直させてくれたのは、友人の助けであった。現在「ニート」生活をしつつも私が精神的充足を保っていられるのは、友人の存在が大きい。法や法人より、友人の方が扶助機能や情緒安定面に於いて勝るのではないか?しかし、「友人」とは何か?この参照項として、明代の李贄(1527~1602)の朋友観を取り上げる。
発表者様プロフィール 2010年東京大学文科三類入学 2014年文学部中国思想文化学科卒業 2016年駒場の総合文化研究科地域文化学科研究専攻卒業
−−−−−−−−−−−−−−−−
三文会では発表者を募集しています。
興味のある方はsanmon-